さて、今回は突発記事。
昨夜から本日(4/6)午前中にTwitterで話題になったとある車椅子女性のお話。
Twitterで予告した通り私個人の考えを書き連ねていこうかと。
鉄道の事をそれなりに学び、旅行の会社に勤めて、サービス介助士という資格を持っている身としては無視する事は出来なかったのである。
当たり前だかとある一般男性の一個人的意見である事を踏まえて以下読んで欲しい。
大変ムカつくハッシュタグなのでそのうちブログに書いてやろう。
— さっぴーP (@overthejagayaki) 2021年4月6日
言っとくが駅員を、無人駅に派遣するのはそんな簡単な事ではないし、30分前にきてなんとかなるもんでもない。
事前に調べてるなら尚更に。
#伊是名夏子さんを支持します
今回の記事のキーワードは「小田原駅」、「熱海、来宮駅」、「車椅子の対応」
「車椅子利用者のブログ」、「政治と報道」あたりかな。
さてまずは何も知らない人に対して以下の発端であるブログを見て欲しい。
そもそもタイトルがおかしい。ブログを読めば分かるが乗車拒否はされていないのである。既に怪しさしかないが順番に見ていこう。
①来宮駅の件
そもそもこんな時期に旅行とかどうなのよとは言う気はない。そこを批判している人もいるらしいが旅行に関しては大いに賛成派なので。しかも身内なら尚更。と言うわけで来宮駅の件から。
来宮神社に行くなら熱海から路線バス、タクシー、徒歩(約18分)or来宮駅から徒歩(5分)。普通東京方面から行く際に来宮駅使う事ってあんまないと思うんだけど、そもそもなんで来宮駅を使ったのか、そこが不思議である。わざわざ伊東線に乗り換える手間がわからない。わざとか?と思うほど。路線バス、タクシーでの移動は事前予約等が必要で難しいのかもしれない。
しかし、そこは鉄道会社も一緒である事を忘れてはいけないのである。
しかもこの来宮駅、無人駅である。しかも階段しかない。しかもこの人は来宮駅の構内図を事前に確認しているらしい。わざわざご丁寧に画像まで貼ってある。
見て分かると思うが階段しかないのが分かるし駅情報欄のバリアフリー情報に
エスカレーター、エレベーター、エスカル(車椅子用階段昇降機)なしと記載がある。
なのにブログではどこを確認したのか、
事前にインターネットで、来宮駅の構内図を確認し、1Fの図の表示しかなく、上りホーム側に階段が。
下りなら階段なしなのかな、と思い、行ってから考えようとなりました。
なんて言っている。ホーム構造すらわからなかったのか?見てわからないならなんで画像とか調べなかった?普通の人ならホームが1本で階段しか無いんだなくらいは分かると思うのだか。
②小田原駅、熱海駅での対応の件
まず普通はどうすれば良いのかそれを書いていこうと思う。てか調べれば普通に出てくるのだか。それを怠るのは訳が分からない。いきなり行ってはい対応します。なんて事は出来ないのである。事前に調べ、わからなければ連絡をする、障がいを持っていようがいなかろうが何も変わらない事前準備である。
話がそれた。普通の準備の話である。今回の例で行くとまずJR東日本にはこういうHP
がある。
ここには各障がいに分けて対応可能なサービス、対応方法がある。そして、もちろんそこには車椅子対応のHPもある。
www.jreast.co.jpそこから下記のサイトへ飛ぶことができる。
www.ecomo-rakuraku.jpこのサイト、実は大変便利なサイトで、車椅子対応のタクシー会社、宿泊可能場所などのリンクもある万能サイトである。もちろん各駅の情報も見ることができ、今回の来宮駅の情報も確認可能である。
そこにはちゃんとこう書いてある。
スムーズにご利用いただくために関係箇所との調整が必要な場合がありますので、事前の連絡にご協力をお願い致します。
乗換駅・降車駅の情報もご覧ください。お時間には余裕をもってご来駅下さいますようお願い致します。
ブログの筆者もここを見ていれば事前に対応出来たのだろうか。まぁわざわざJRのHPを確認していたということは無人駅であるということも知っていたはずだし、なんならブログの最後に写真付きで載せている連絡先はこのサイトのだったりする。
ちなみにどこに繋がるのかというとJR東日本の問い合わせセンターである。
事前に、とはどのくらい前なのだろうか少なくとも当日乗車30分前では無い事はわかるかと思う。せめて前日までには連絡した方が良いだろう。
というのも車椅子、大変重いのである。
サービス介助士という資格がある。座学に加えて「視覚障がい者手引き」、「車椅子操作」、「高齢者擬似体験」、「移乗」の実習も合わせて出来る実践向きの資格である。
数多くの企業が取り入れる比較的規模の大きいものである以下参照。
www.carefit.org何を隠そう(隠す気もないが)、私はこの資格を持っているのである。
この実習の中に車椅子を持ち上げる体験がある。普通の車椅子ですら30kgは超える。ましてや今回のような電動車椅子なら100kgを超えるのはザラである。1人2人で持ち上げるようなものでは無い。4方で支える。4人必要なのである。
そのような重たいものを営業中の熱海駅からいきなりそんな人数を減らされては堪らないというのが事実であろう。駅長が出てきたのもその点が大きかったのかもしれない。当たり前だが駅員にも通常の仕事があるのである。
何も暇してるわけでは無い。いきなりしかも当日30分前に言われて4人出せるような枠は本当はないのである。
③最後に
ブログの最後にある以下の言葉が大変気になった。
正直、私もここまでしたくありません。
交渉したり、記録を撮ったり、メディアに連絡したり。
せっかくの旅行がクタクタでした。
本当に疲れました。
交渉したのも記録したのもメディアに連絡したのもあなたである。せっかくの旅行をクタクタにしたのはあなたである、上記の順にサイトを見て連絡していれば、そんな事はしなくて良かったはずである。
もう一つ疑問が残る、この旅行にはヘルパーさんが同行していたのである。ヘルパーさんは何をしていたのだろうか?何も助言などしなかったのだろうか?
考えれば考えるほど謎しか浮かんでこない今回の問題。ブログの作者は一体何がしたかったのだろうか。疑問は深まるばかりである。
車椅子のJR利用時におけるマニュアルのような記事になってしまったが、まぁそこは広まるにこした事はないのでまぁ良いかなと。
ではまた。
今度はもっとくだらない記事で出会えたら。